私たちは、フィルム素材を加工して包装材を作る会社です。一見、同じように見えるフィルムでも、中身を守るために様々な種類のフィルムが使われています。

包装材はオーダーメイドの服と同じで、一点一点、大きさもデザインも異なります。私たちは”包む”という事を通じて、商品に込められた”思い”を「守り」「輝かせ」「届ける」、そのお手伝いをいたします。

作る商品の形は様々で、「巻取」「シート」「バンド」「製袋品」などがあります。フィルム構成や印刷・デザインなどもお打合せさせていただいた上で、製品を作ります。

製袋(せいたい)品は、中身によって、または目的によって、形も様々です。お取引先様の要望を汲み取り、最適な製品設計をいたします。

弊社ではお取引先様の要求を実現するために、デザインから出荷に至るまで、自社での一貫生産を行っております。これにより、要求事項に素早く対応する事を実現しております。

企画部ではデザインを作成し、営業担当者を通してデザインの提案を行っております。また、ここでは要望に応じてカラープルーフの出力も行っております。

企画部が作成したデータを、印刷用シリンダー（凹版）の各色に分けるために「分色」という作業を行います。目的のデザインを各シリンダーの情報に分割したデータを製版システムに送ります。

送られてきたデータを基に製版オペレーターが調整をしながらシリンダーを仕上げます。弊社ではレーザーと彫刻の２種類の方式で製版加工を行っております。

製版工程で作られたシリンダー（凹版）を使用し、インキをフィルムに転移させます。製品に使用されている色数分だけ色のインキを転移させます。写真などはCMYKの掛け合わせと白で構成されており、また特色などはこの工程でインキを調合しております。

凹版を用いた印刷方式を「グラビア印刷」と呼び、弊社ではすべてこの方式で印刷加工を行っています。

フィルム同士を貼り合わせる工程です。弊社では信州工場にてラミネートを行っております。自社加工では２種類のラミネート方式を採用しています。

【ドライラミネート】
溶剤で希釈された接着剤をフィルムに塗布し、溶剤成分を乾燥させて別のフィルムと貼り合わる方式です。乾燥させてからラミネートを行うため、「ドライラミネート方式」と呼ばれております。

【ノンソルベントラミネート】

溶剤を使用せずに、接着剤を熱でコントロールしてフィルム同士を貼り合わせます。溶剤を使用しないので環境負荷低減に繋がります。

印刷・ラミネート後の半製品は、検品工程の検査機を使用して不具合の監視を行います。ここで印刷不具合や異物混入などの監視・除去などを行います。

また、弊社では印刷機全機に検査機を搭載しているため、印刷工程および検品工程の両方で製品を監視しております。

複数の丁付けで生産された巻き取りを、必要な製品幅・丁数に切りそろえる工程です。スリット作業は印刷（ラミ）上がりの巻き取りに刃を入れることによって加工を行います。完成品が巻取の形状を取る製品は、ここを最終工程として、包装・梱包されたのち、出荷されます。

弊社生産品はスリット工程を経て巻取品となるものが主力となっております。

製袋専用の機械を使用して、スリット・カット・ヒートシールなどを行う事により、巻取を袋状に加工します。製袋工程は、目的とする袋の形状により機械が異なり、弊社では「三方」「合掌（センターシール）」が存在いたします。

弊社では受注から出荷までの進捗管理を基幹業務システムを使用して管理しております。工場と他部門との連携をシステムで管理することにより、クライアントからの要求に素早く対応できるよう生産管理を行っています。